アメリカのスーパーでバイトをした時の話。学んだのは英語だけじゃなかった。【前半】の続きです。
アメリカのスーパーで働いてみて、びっくりしたこと
半分以上食べかけのケーキを返品
聞いたことがあるかもしれないけど、アメリカは返品大国。
パーティー用の長方形の大きなケーキを買ったお客さん。数日後、半分以上食べたケーキを返品。ケーキが腐っていたとかではない。全額返金。
他の日はサーモン。これも半分以上食べたのを返品。スタッフがにおいを嗅ぐが、悪くなっているわけではない。全額返金。
はっきりとした理由はわからなかったけど、マネージャーは半分食べかけの食べ物の金額を全額返金した
お金をくれるお客さん
いつも私のレジに並ぶおばあさん
レジに商品を通していると、お客さん(おばあちゃん)に「Where are you from?」と聞かれ、「I’m from Japan.」と答える。
簡単なスモールトークをしながらレジをしていたら、「You are doing a great job. Keep it!」といい、$5.00札(約600円)をこっそり渡される。
「I don’t need your money!」といっても、「Just keep it.(取っておきなさい)」といって、受け取ってくれない。
買い物に来るたびに私のレジにきて、「How’s your dad?(お父さんは元気にしてる?/日本にいる話もした)」など、いろいろ気にしてくれて、「You are a good girl.」と言われ、毎回$5、$10受け取ってしまう。
ギフトカードを配るおじさん
たまに、bagger(レジで袋詰めをする人)として、スーパーの駐車場でカートを集めたりもした。
カートを集めていると、知らないおじさん(お客さん)に「Where are you from?」と聞かれ、日本です、と答える。そのあと、何を話してたか覚えてないけど、とつぜん「Get a cup of coffee」といい、スターバックスのカードを渡される。
後日、駐車場にいるとき、またおじさんがやってきた。「How are you doing?」なんて普通の会話を交わした後、「Have something delicious.(何かおいしいものを食べて)」といい、レストランのギフトカードを渡される。
ほかの同僚にもギフトカードを渡していたようだ。
彼は50ドル分の○○○レストランのギフトカードを私にくれた
彼はお店に来るたびに、数枚のギフトカードをサービスで渡していたようだ
フードスタンプでロブスター
アメリカにはfood stampという制度がある。
Food stampの見た目はデビットカード。フードスタンプ利用者かはレジで会計をするまで分からない。
ある日、いつも通り会計をしようとすると、フードスタンプのお客さんだった。
レジでロブスターも通した… フードスタンプって、牛乳、パン、肉、魚、野菜など、最低限度のものが買えるというイメージがあったけど、ロブスターを買ってもいいのか…
他の日、また違うフードスタンプのお客さん。今度は高いステーキ肉を買った。少しグレードを下げたら3回分のお肉が買えるのに…と余計なことを思う。
消防士さんが消防車に乗ってスーパーで買い物
日本の消防士さんのことはよくわからないけど、アメリカの消防士さんは消防車に乗ってスーパーに買い物に来る。もちろん、消防車はスーパーの玄関前に停めて。
ある日、もうすぐ会計が終わるところだった消防士さんのポケベル?が鳴る。そのベルが鳴るとすぐ「We gotta go!(行かないと!)Could you keep our baskets? We will be back later!(かご預かってくれる?後で戻るよ!)」と、サイレンを鳴らして出動。
消防士さんって、本当に大変なお仕事…
…ちなみに、かごの中身を買いに戻ってきたのを見たことがない。
休憩室で魚の炊き込みご飯は食べない方がいい
5時間以上働く日はお昼休憩(lunch break)があった。
前日炊いた(…炊飯器がなく、鍋で作った)サバの炊き込みご飯。
休憩室にあるレンジで温めて食べようとしたところ、同僚が部屋に入ってきた。入った瞬間、変な顔をしている。私がいるのに気が付いたからか何も言わなかったけど、あれはきっと魚のにおいのせい。その時、レンジで温めたのは私だけだったから….
そのことを旦那に言うと大笑い(LOL)される。それからは、魚の炊き込みご飯は休憩室では食べないようにした。アメリカ人はfish sticks(白身魚のフライ)は好きだけど、青魚系のにおいがダメな人が多いらしい。
サバの炊き込みご飯は大好きだけど、ランチ休憩中に食べるのはやめた
何度言っても通じない「celery」
お客さんに、「I couldn’t find any celery today.(セロリが見つからなかった」などと聞かれることがよくあった。
セロリをbagger(レジで袋詰めをする人)に取りに行ってもらおうと、「She wants a bag of celery.」とbaggerに言うと
「c…, what?」
アクセントを変えて言っても分かってもらえず、「It’s a long vegetable with leaves.」「You eat it in chicken soup.」「Eat with peanut butter too!」というと、「Oh, it’s “celery! I got you!(あ、セロリね。まかせて!)」といい、なんとかセロリを取りに行ってもらう….
こんなことが何度もあったけど、このおかげて、発音が通じない単語は簡単な単語で説明する、という技を身につけることができた。
私はまだセロリの発音を練習する必要があります
“L””R”が両方入っている単語の発音はいまだに苦手💦
あの時代はよかった・・・
レジで会計の時、金額、例えば$19.58の場合、「19 dollars and 58 cents」または、「19(nineteen) 58(fifty-eight)」と数字を2桁づつ読み上げる言い方がある。
19 dollars…という言い方が正当なんだと思うけど、私はdollarsの発音が苦手なので(汗)、19(nineteen)…の方を使っていた。周りもこの言い方をする人がほとんど。
この日もいつも通りレジをして、金額を読み上げる
It will be 19 58.
$19.58になります
1958. THAT was a great year. I was in … at that time.
1958年。すごく良い年だった。あの時…にいてね…
…と、金額を西暦にたとえて、過去の話を始めるおじいちゃんが何人いたことか…..
どこの国でも同じですね。笑
まとめ
今回は、「アメリカのスーパーでバイトをした時の話。学んだのは英語だけじゃなかった。」でした。
一番びっくりしたのは、お客さんがお金をくれたこと。アメリカはボランティアが盛んなので、人を助けたり、”Give”することを自然にできる人が多いのかなと思いました。アメリカは日本に比べると貧富の差も極端ですが…..
お金と英語力上達のために始めたスーパーでのバイト、英語が通じず辛いこともあったけど、今考えると学んだことがたくさんありました。いろんな国から移住してきた人も働いていたので、普通だと思っていたこと(日本の普通)が世界では普通じゃないこともある、ということも実感しました。
英語が苦手な方、海外で働く機会があれば、キャッシャー、おすすめですよ!
I’m not a big fan of fish smell too.
ぼくも魚のにおいはあまり好きじゃない
お寿司屋さんは大好きなのにね~